咳が続くのは辛いですよね。 職場内や電車内、映画館など。
気にすればするだけ止まらなくなって、 どうしよう!とあせったことのある方も多いかと思います。
そんな咳ですが、 気管内に入った異物(煙やウイルスなど)を外に出そうとする、体の正常な反応なんです。
下痢と一緒で、素人判断でむやみに咳止めを使用しない方がいいです。
でも、続くと苦しいし、胸が痛い。お腹も筋肉痛になって痛い。 夜も眠れない!何とかしたーい!という気持ちになりますよね。
ずーっと咳だけが続くんだけど……なんてことはありませんか?
全てがそうとはいいませんが、怖い病気が隠れていることも。 早めに病院に行って、診断を下してもらいましょう!
から咳が続く原因、どんな病気が考えられる?
- 気管支炎
- 喘息
- 咳喘息
- 肺がん
- 百日咳
- 結核…等
このうち、百日咳と結核は子どものうちに予防接種が行われるので、感染する可能性は低いと思われます。
気管支炎、肺炎でも、熱が出ないことがあります。
いとこが熱のない長引く咳で病院を受診したところ、肺炎だと診断されました。
進行すると呼吸困難になることも…。熱がないから病院は行かなくてもいいや、は危険ですよ!
咳喘息は喘息とよく似ていますが、
- 呼吸時にヒューヒュー、ゼーゼーという喘鳴がない
- 痰がからまない
という部分が喘息とは違います。 咳喘息に市販の咳止めは効きません。
早めに受診して、お薬を処方してもらいましょう。
そのままにしておくと、本格的な喘息になりかねません。
他に、タバコや高血圧治療薬の副作用、気温の差、ストレスが原因になることもあります。
中でもタバコは本人だけでなく、周りの人の咳の原因にもなりかねません。
衣服や家具に煙の成分が残り悪影響を与える、『サードハンドスモーク』という言葉もあります。
本人だけでなく周りの人の為にも、禁煙をするのが一番いいのではないでしょうか。
そうはいっても、禁煙は意思だけでは難しいものですよね。
そんなときは、禁煙仲間をつくったり禁煙外来を利用するという方法もあります。
肺がんの初期症状もから咳が出ます。
から咳が続く……まさか肺がん!?と決めつけず、全身の様子をよく観察しましょう。
痰は増えていませんか?痰に血は混ざりませんか? 息切れや体のだるさはありませんか?体重は減っていませんか?
一般的に、がんになると体重が減少します。
「がんだったらどうしよう」「怖い」と思わず、気になる症状があれば早めに病院を受診しましょう。
初期がんだと、治る可能性もぐんと上がります。
何科を受診すればいい?
お子さんの咳であれば、まずは小児科に行きましょう。中学生まで小児科で診てもらえます。
先生とお子さんは仲良しですか?先生には気軽に相談できますか?
何でも相談できる先生だと、親も安心できますね。 伝え忘れそうな事は、メモ用紙に書いていくといいですよ。
大人の場合は、呼吸器科に行きましょう。
呼吸器科がベストですが、近くに呼吸器科がない!という場合は内科で構いません。
必要があれば、そこから紹介状を書いてもらえるでしょう。
咳をするたびに胸やわきの下が痛んだり、体を動かすと同じ部分が痛むときは、肋骨にヒビが入っていたり、折れていることも考えられます(肋骨は薄い骨なので、よくある症例だそうです)。
心配なときは、整形外科の先生にも相談すると安心ですね。
自宅でできる応急処置はあるの?
日曜日や夜、咳が辛い!でも休日夜間救急にかかるほどではない… といった時に参考にしてみて下さい。
マスクをしてみる
ノドの乾燥を防ぎます。アレルギーが原因で咳が出ている場合、アレルゲンを防ぐ効果も期待できます。
水分をとってみる
マスクと同じで、ノドの乾燥を防ぎます。白湯などの温かい飲み物を、少しずつ飲むのがおすすめ。
ノドを湿らせる・温めることを意識して飲んでみましょう。
はちみつが気管支によいと言われています。1歳以上であれば、お湯ではちみつを溶かして飲んでみてもいいですね。
加湿器を使う
やはりノドの乾燥を防ぎます。加湿器がない場合は、ぬらしたタオルなどをハンガーにかけて吊るすだけでも湿度が上がります。
眠る体勢を変える
真上を向いて寝ていると、咳が出やすく苦しいです。横を向いて寝る、 あるいは上体を起こして座ってみましょう。
しばらくすると、楽になるかと思います。
又、鼻の調子が悪いと、ノドに鼻水が落ちてきて咳が出ることがあります(後鼻漏:こうびろう)。
これは、横向きに寝ると防ぐことができます。
お子さんであれば、起きたときに背中をゆっくりとさすってあげてもいいと思います。
まとめ
咳が続くと辛いのは、本人も周りも一緒です。
熱がないから、そのうちよくなるからと放置せず、一度病院で診てもらいましょう。
咳の原因が分かれば、対処もしやすくなります。 また、はちみつ以外にも、大根、れんこん、梨などがノドによい食べ物だといわれています。
風邪がはやり始める秋から冬に旬を迎える、これらの食品も取り入れてみてはいかがでしょうか。
おまけ
☆ノドにやさしい大根はちみつの作り方
大根を切ってはちみつに漬けるだけという簡単なものですが、意外と…!?試してみてください
- 大根は1センチ角のサイコロ状に切り、きれいな瓶などに入れる。
- はちみつをまんべんなくかけ、しばらく放置(数時間から半日程度)。
出てきたうわずみ部分をいただきます。
清潔な調理器具・容器を使いましょう。
保存は冷蔵庫で!2、3日で消費するようにしてください。