ある特定の食品を食べることにより発症するのが、食物アレルギーです。
乳幼児期に発症したものは大半が治る(耐性がつく)と言われていますが、大人になって発症したものは治らないとか。
食事を与えたら、子どもの肌にブツブツが出た!嫌がって吐き出した! もしかして食物アレルギー?なんてすごく不安になりますよね。
友人も子どもに異変があるたび、慌てて小児科に電話をしたり駆け込んだりしていたようですが、病院に着く頃には症状がおさまって子どもはケロッとしている、なんてこともあったと聞いています。
給食を食べてアレルギー症状が出て死亡、という事例もありますし、子どもに食物アレルギーがあるのかないのか、気になるところだと思います。
そんな食物アレルギーの症状と原因、代替食品を紹介します。
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食物アレルギー の症状にはどんなものがある?
「卵を食べたらじんましんが…」 そんな話を聞いたことはありませんか?友人も卵を食べてじんましんがでていました。
肌がかゆくなる、赤みをおびるなどの皮ふ症状が、一番現れやすいです。 アトピーもありますが、アトピーの子すべてが食物アレルギーなのかといえば、どうも違うようです。こちらは原因が複雑に絡み合っていることが多いように感じます。
友人の場合だと、食物アレルギー、ハウスダストを始め、動物の毛、日光、肌の乾燥、気温の差、夏場は汗も関係していたようです。
咳やくしゃみ、呼吸困難などの呼吸器症状、嘔吐、下痢などの消化器症状がみられる場合もあります。 唇や口の中が腫れる人もいます(粘膜症状)。
この場合、のどの粘膜も腫れてくる可能性があり、気道が狭くなることも。気道が狭くなる=呼吸が苦しい!ということなので、迅速な対応が必要です。
気をつけないといけないのが、『アナフィラキシー』と呼ばれる症状です。
上記したような複数の症状が全身にでることをいいますが、血圧低下、それに伴って意識を失うなどの状態を『ショック』といいます。
命にかかわる状態なので、迷わず救急車を呼びましょう。
アレルギーをひきおこす食物の種類と原因
いわゆるアレルゲンと呼ばれるものです。全ての食物がアレルゲンになり得ますが、乳幼児の場合は、卵、乳製品、小麦が代表的です。5、6歳頃から甲殻類(エビ・カニ)やそばの割合が高くなってきます。
これらの食物中に含まれるタンパク質に体が反応し、不快症状が現れます。危険物ではないのに「これは危険だ!排除しよう!」と体が過剰に反応してしまうんですね。
除去食をするか、少しずつ食べて体を慣らしていくか。これは本人の様子を見ながら、主治医とよく相談してすすめていくのがいいです。
友人の娘(現在7歳)は卵、牛乳、魚にアレルギーがあり、離乳食の初期から除去食をしてきました。5歳頃から魚が食べられるようになり、今では除去解除をしています。
卵・牛乳そのものは与えていませんが、加工品はわりと食べられるようになったようですよ。
代替食品はどのようなものがある?
卵アレルギーがあるから、ハンバーグは食べられない。 牛乳アレルギーがあるから、シチューはダメ。そう思っていませんか?
でも、代わりの食品を使って、ハンバーグもシチューも作れます。
おいしいご飯をお子さんに作ってあげてくださいね。
ハンバーグのつなぎ
普通のハンバーグは卵を入れてつなぎにしますが、友人宅では片栗粉を使用します。
じゃがいもアレルギーのある方は、ご飯をフードプロセッサーで細かくして入れても。
れんこんのすりおろしもつなぎになります。
シチューやホワイトソースは?
牛乳や生クリームの代わりに、豆乳を使います。
とろみは水溶き片栗粉か、小麦粉をオリーブオイル(普段お使いの油でいいですよ。
ゴマ油は香りが強いので注意)で練ったものを使用します。片栗粉、小麦粉が使えないときは、米粉を使ってもとろみがでます。
米粉は直接鍋に入れても、ダマになりにくいです。
面倒くさがりな私にピッタリ!豆乳が使えないお子さんには、こんなものもありますよ。 →シチューの代替食品
てんぷらやフライの衣
冷水とよく冷やした小麦粉のみで衣にします。少し粉っぽさが残るくらいでOK。
混ぜすぎると粘り気がでてしまい、カラリと揚がりません。コロッケなどのフライ料理の衣にも、水溶きした小麦粉を使用します。
気をつけたいのが水の量!多いと油に投入した途端に破裂、なんて悲しい事になってしまいます。少しもったりとしているくらいがいいです。
その後パン粉をつけますが、たっぷりとまぶしたほうが破裂しにくいように感じます。
パンはどうする?
友人宅ではホームベーカリーを購入し、毎朝のパンを焼いています。小麦粉はポストハーベストの心配がない国産小麦を使用。
牛乳も卵も入りませんが、きれいに焼きあがりますし、市販の食パンよりも格段においしいです。
何より、焼きたてが食べられるのが嬉しい。 小麦粉がダメな場合は、米粉パンを作ってみてはいかがでしょうか。
困った時には、クックパッド等を利用するのも手です。除去食も沢山掲載されていますよ。
デザートも食べたい!
和菓子は卵・牛乳を使用しないものが多いです。クックパッドにも多く掲載されていますし、レシピ本も色々と出版されています。
友人のオススメなのが、紀文の豆乳のパッケージに記載されている『豆乳レアケーキ』。生クリームを豆乳生クリームに変更すれば、牛乳アレルギーの子でも食べられます。
まとめ
食物アレルギーがあると、あれもダメこれもダメと思いがちですが、食べられるもので工夫してみて下さいね。
おいしくて、安心・安全なごはんを沢山食べさせてあげてください。
『食事は楽しいもの』なのだと、伝えていけるといいですね。
食物アレルギー対応の飲食店や、加工品を取り扱っているお店もあります。
作るのに疲れたなぁ…と感じたときは、そういったものも利用して、ゆっくりのんびり克服していきましょう。