「有限会社チェリーベル」は人気の声優、鈴村健一さん、櫻井孝宏さん、松来未祐さんの３人がパーソナリティを務めたアニメラジオ番組でした。
２００３年４月から始まった同番組は１３年間も続いた人気番組でしたが、松来未祐さんの訃報を受けて最終回を迎えることとなりました。
最終回の放送内容では彼女の人となり、闘病生活についても語られており、多くの人に応援されていたということが伝わってきます。
有限会社チェリーベル最終回の放送内容
最終回は主に、松来未祐さんの人となり、闘病中の様子、これまで番組の思い出について語られています。
松来さんが７月に病気療養で番組を離れましたが、きちんと病気を治した暁には「実はあの時大変だったんですよ〜」とシレッと戻ってきたい、闘病生活を本にしたい、それを同じ病気で闘う病気の人にとっての励みにしたいという思いを語っていたようです。
松来さんが病気療養に入った際、当初は番組を続けていくか、やめるのか、何度も話し合いが設けられたとのことです。
残された二人も、松来さん抜きで番組が成り立つのか不安を抱えていたようです。
ですが松来さんの言葉 「チェリベはチェリベのままバカな番組を続けてください」 「私がシレッと戻ってくる場所を残しておいて欲しい」 という意志のもと、番組を続けることになったようです。
その意志を尊重したからこそ、再び彼女を迎え入れられるように鈴村さん、櫻井さんの二人は放送をがんばっていこうと決めたそうです。
闘病中の彼女も常に前向きで、当初は治療も順調に進み、お医者さんも驚くほどの回復力を見せていたようです。
鈴村さんもそんな彼女にお笑いのDVDを送ったりしたらしく、それに対し松来未祐さんが「笑いの力が回復につながることを実感している」とのことも言っていたとのこと。
自身が闘病中にも関わらず、周りに対する配慮の姿勢も忘れない人だったようです。
リスナーさんからのメッセージからも読み取れるのですが、ホントに多くの人が松来未祐さんのことが好きで、彼女のことを暖かく見守っていたのだなぁと感じました。
櫻井、鈴村、松来３人揃ってこそのチェリーベルだからこそ・・・ とのことで放送を終了するという結論に至ったとのことです。
同番組は１３年間も続いたということで、３人共がまだ駆け出しの頃から共演していたであろうし、家族のような感覚もあったことでしょう。
番組の終盤では１３年間を振り返る場面があり、櫻井さんが持ってきた写真などでも含め、鈴村さんも涙してしまいます。
多くのリスナーも同じく涙を浮かべていたことでしょう。
鈴村さん、櫻井さんが「松来未祐さんが前向きに病気と闘い、何度も奇跡を起こし、一生懸命に生きようとした」という姿を伝えようという気持ちがすごく伝わってきた最終回でした。
最後は有限会社チェリーベル１０周年記念アルバムに収録されている曲「１０周年だよ！全員集合！」という明るい音楽にのせて、「本当にありがとう！バイバイ！」という形で最終回を閉じることとなりました。
最終回の放送はこちら
誕生日のエピソードといい、本当にたくさんの人から愛されていたのだと感じます。
そしてとても前向きでポジティブな方だったのであろうことがすごく伝わってきました。
僕自身、松来未祐さんが演じるキャラクターの出るアニメをいくつか見ていたので、あの演技や声が聞けなくなると思うと、寂しい気持ちになります。
彼女のご冥福をお祈りします。
有限会社チェリーベルの放送、１３年間本当にお疲れさまでした！
【追記】
チェリーベルの後番組についてはまだ詳細がわかっていませんが、１１月１９日深夜２時より、追悼特番が放送されるようです。
出演は、パーソナリティの長谷川のび太さんを始め、鈴村健一さん、櫻井孝宏さん他、松来未祐さんに縁のある人を予定しているとのことです。
文化放送インターネットラジオ「超！A＆G＋」 放送日：11月19日（木）26:00～27:00 追悼番組「松来未祐～メモリーズ～」