子どもが挨拶できないときのしつけの方法は?原因や理由から考えてみました!

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子どもが挨拶できない

子どもが挨拶できないという悩みは意外と多いようです。

近所の人たちと会った時に人見知りな性格からか、なかなか挨拶をすることができないんですね。

親としてはしっかりと社交性を身に着けさせたいと思うところでしょう。

また家庭内では、朝起きたら「おはよう」、食事の前は「いただきます」、寝る時は「おやすみなさい」…などなど。

一日に使う挨拶は沢山ありますね。

慌ただしく過ぎる中、ついつい言い忘れてしまったりしないでしょうか?

私も、「おはよう」よりも先に「ご飯食べないと学校に送れるよ!」と、起こしてしまって反省することがあります。

家庭内での挨拶はもちろんのこと、他所でも挨拶できるようになるためのしつけの方法について調べてみました。

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挨拶をすることの意味

挨拶をする時って、相手に意識を向けますよね。

今日は元気かな?調子はどうかな?って、表情や声のトーンから読み取ろうとします。

相手に意識や興味を向ける、相手の存在を認める、という部分に、挨拶をする意味があるんじゃないかな?と感じます。

自分が挨拶をされたら、『この人は私を受け入れてくれている!』と嬉しくなりますしね。

人とコミュニケーションを図る上で大切なもの、と言われますが、それは「相手をまるっと受け入れる」、「自分をそのまま認めてもらえる」ということ(=挨拶を交わすこと)が根っこにあるように思います。

蛇足ですが…。

禅問答において、一方が相手に攻め込むことを『挨』、それにすかさず切り返すことを『拶』といいます。この、相手の境地・力量を見定めるやりとりの様子を『一挨一拶(いちあいいちさつ・いちあいいっさつ)』といい、『挨拶』はここからきている言葉です。

子どもが挨拶できない 理由や原因

真相

子どもを買い物に連れて行ったときに、知らないオバチャンとか話しかけてくる時がありますよね。

見ず知らずの、でも、すっごくフレンドリーなオバチャン。

そんな時、うちの子たちはちょっと戸惑いがちです。

息子はまるっとスルーしちゃう時もあって、心の中では「ええええー!!」と大慌てな私です。

焦って、いつもよりも挙動不審になっちゃいます。

親としては、きちんと挨拶や返答をして欲しいと思っていたのですが、ふと、そもそも私がそのオバチャンに警戒心を持っていたら、子どももしないよねー…と気づきました。

そうなんです。

私、人に慣れるまで時間がかかるタイプ。

初対面の人には警戒してしまって、なかなか打ち解けられないんです。

子どもは観察力スゴいですからね。親の様子をよく見ています。

いつにも増して挙動不審な私をよーく見て、そしてそれを真似しています。

子どもが挨拶できないときは、まずは自分の行動を振り返ってみましょう。

それでもできない時は、生まれ持った性格などもありますから、育て方が悪いんだ…と落ち込むのはちょっと待ってくださいね。

恥ずかしがり屋さんが知らない人の前で声を出すことは、とっても勇気のいることです。

目立つことや、そもそも声を出すことが恥ずかしいので、小さな声になりがち。

もし挨拶をしても、相手に聞こえていなくてスルーされたら…?

無視されちゃった→悲しい→やっぱり挨拶するなんていや

という気持ちになることも考えられます。

大人でさえ無視されると(例え相手に悪意がなくても)ヘコみますから、子どもがますます挨拶が苦手になってしまうことは容易に考えられます。

人に話しかけるのが苦手な子もいますし、そもそも「挨拶をする」ということを認識していない子もいます。

言葉よりも、映像や画像のほうが理解しやすいという、視覚情報優位の思考を持っている子もいます。

こういう子は、頭の中ではきちんとイメージできていても、それを言葉にするのに時間がかかる、苦手という特性があるそうです。

先読みが苦手な子もいます。

相手のことを考える、これからの事を考える、といったことが難しく、ズレた返事をしてしまうことも。

そのときの相手の反応が傷となり、話すことが苦手になることもあります。

こんなふうに挨拶ができない理由には

  • 「親のしつけが悪いから」
  • 「保・幼育園や学校での指導が悪いから」

では片付けられないことも多いです。

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しつけの方法はどうすればいい?

挨拶ができないからといって、「何でしないの!」「しなさい!」と叱ったり強制するのは良くないです。

自信がなくなり、自分は親に好かれていないんだ…と愛情不足や親への不信感を感じるようになってしまいます。

まずは、自分の行動を振り返り、直せる部分は直していきましょう。

私は、『自分から挨拶をする』ことを目標にしています。

(…できないこともありますけどー…。)

親が率先して挨拶をする姿を見せることで、子どもも挨拶をするようになってきますよ。

できなかった子が挨拶をしたら、そのときは思いっきり褒めてあげてください!

できなかったことができた!→褒められた!嬉しい!→自信がつく(自己肯定感が高まる)→新しいことに挑戦してみよう! という好循環がうまれます。

今、挨拶ができなくても、何か褒められることはありませんか?

  • よくお手伝いをしてくれる
  • おしゃべりが上手
  • 本をよく読む
  • 絵を描くのが好き
  • 車の名前や電車に詳しい
  • 歌うのが好き

…などなど。

その子のいいところ、その子が好きなことがきっとあるはずです。(というか、いるだけでよかったりしますよね^^)

そんな部分は、もっともっと伸ばしてあげましょう。

伸びるように手助けをしてあげましょう。

そのうち、挨拶もしてくれるようになります。

大きくなるにつれてきちんとできるようになることが多いですから、長い目で見守っていきましょう。

お父さん、お母さんが、今まで挨拶できていなかったなぁって反省して、挨拶するようになったのなら、どうぞ自分のことも沢山褒めてあげてください。

できなかったことができるようになるのは、素晴らしいことです。

大人になればなるほど、自分を変えていくのはストレスに感じますし、変なプライドもあって難しいですよね。

まとめ

挨拶は「あ・い・さ・つ」を意識するといいと聞いたことがあります。

あ…明るく(ソの音の高さがベストらしいです)

い…いつも

さ…先に(自分から)

つ…(相手に)伝わるように です。

地域コーディネーターの先生に言われた言葉ですが、「できないから責めるのではなく、できないんだな、とまずは『認めて』あげることが大切」なんだそうです。

できなくて困っている・悩んでいるのは、実は子ども自身かもしれません。

挨拶は、簡単にできてしまう子もいますが、つまずいてしまう子も多いものです。

つまずきっぱなしにしておくと、大人になった時にコミュニケーションがうまくいかなかったり、印象が悪くなったりする原因にもなりかねません。

放置せず、一緒に乗り越えていきませんか?