毎日暑い日が続きますね〜。
大人はエアコンの効いた室内でゴロゴロしたくても、子どもは「海に行きたい!」「公園に行きたい!」とじっとしてはくれません…。
そこで気になるのが、紫外線対策。
一昔前は、「日光に当たりましょう!」「夏は日焼けしているのが当然!」「子どもは肌が黒いのが元気な証拠!」みたいな風潮がありましたが、現在はそれほど言われませんね。
むしろ、「日焼けなんてダメダメ!」じゃないでしょうか。
日焼けの原因となるのは、太陽光の一部である紫外線。
目に見えないものだけに、ついつい対策を怠ってしまい日焼け…、となりがち。
そんな日焼け対策について、考えてみましょう。
紫外線の影響について
そもそも「紫外線ってなあに?」という方もいらっしゃるかもしれませんので、少しだけお話ししますね。
紫外線は電磁波の一種で、肌にとっては有害なものです。
が、医療現場では器具や白衣の殺菌に使用されたりしています。
菌やウイルスを殺す作用があるから、なんですね。
この紫外線、UVAとUVB、UVCに分けられますが、太陽からはUVAとUVBが地球に届きます。
UVCはオゾン層で吸収されたりして、地上には届きません。
医療現場で使用される紫外線は、このUVCを人工的に作り出しています。
UVCが一番殺菌力が高いから、という理由のようです。
こんな殺菌力の高い紫外線が地上に届かなくて、ホッとしますね。
UVAは、地上に届く紫外線の約95%を占めます。
肌の奥、真皮にまで到達し、肌の弾力を保つエラスチンやコラーゲンを変性させてしまいます。
そのため、シワがおこってしまうんです。
他にも、
- メラノサイトを活性化し、メラニンを作ってしまう
- 既にあるメラニンを酸化させて黒くさせる
という働きも…。
そして最大のポイントはガラスを透過する、ということ。
「室内にいるから大丈夫~♪」と気を抜けません。
『部屋の中にいても、紫外線対策は必要です!』と言われているのは、このUVAがガラスを通り抜けてくるからなんです。
UVBは、肌の表面にダメージを与え、炎症を起こしてしまいます。
シミやソバカス、角化(肌荒れ)を引き起こしてしまうことも…。
ガラスは通り抜けてきませんので、室内にいればUVBは防ぐ事ができます。
紫外線を多量に浴びると、皮膚がん発症のリスクが高まったり、白内障の原因になる、とも言われています。
子どものころに浴びた紫外線が原因の、シミ・シワ(光老化)もありますので、それこそ赤ちゃんの頃から紫外線対策は必須と言えるでしょう。
子どもが大人になった時に肌がボロボロ…となると、やっぱりかわいそうです。
幼いころは、親がしっかりと紫外線対策をしてあげられるといいですね。
とはいえ、この紫外線。
散々悪者のように書いてきましたが、体内でビタミンDを合成するのに必要だったりします。
少しは当たらないと骨が丈夫になりませんので、あまり神経質になりすぎないようにしたいものです。
子どもの日焼け 対策にはどんなものがある?
大人であれば、日焼け止めを塗って、アームカバー、ストールなどで肌を覆いますが、子どもにも同じことが言えます。
- 紫外線量の多い時間帯をなるべく避ける
- 肌をかくす、帽子をかぶる
- 日焼け止めを塗る
この3つに気をつけるだけでも、随分違いますよ。
一日のうちでも10時から14時頃が、一番紫外線量が多いです。
この時間の外遊びは控えたほうがいいでしょう。
夏場は気温も高いですから、熱中症も気になりますしね。
外遊びは、早朝または夕方をオススメします。
日焼け止めは、刺激の少ない子供用のものをこまめに塗り直してあげましょう。
紫外線は反射・散乱しやすい性質をもっていて、肌に届く紫外線の約半分は、直射ではなく地面に反射したり、空気中の粒子などに反射・散乱してから届いているのだとか。
ですので、日陰にいるからと安心はできません。
紫外線は全方向からやってくると考えたほうが無難です。
アスファルトでは約10%の反射、砂浜は10~25%の反射ですが、新雪ではなんと!約80%も反射するのだとか!
だから雪焼けしてしまうんですね。(参考:気象庁)
紫外線は目からも入ってきます!目って盲点!
私も、目はなにもしていないですね…^^;
何かしなきゃ、と思いはするものの、毎年無対策で過ぎていっています。
サングラスをかけて防いでいる方もいらっしゃいますが、あまり見かけないかな。
かけにくくないですか?サングラス。
そんな方には、帽子を被る、という方法をオススメします。
目を守るためには、つばが7cm以上必要ですが、それだけで目に届く紫外線の約60%を防ぐ事ができます。
髪の日焼け防止、熱中症対策のためにも、帽子をかぶらせてあげましょう。
紫外線は肌にダメージを与え、老化を促進します。
これは紫外線の害から体を守るために、活性酸素が増えるからだと考えられています。
これを緩和してくれると期待されている物質が、メラニン色素を作っている“メラノサイト”。
実は肌が黒くなるのは、このメラノサイトが紫外線から体を守ってくれたから、なんです。
「日焼けして黒くなるなんてイヤー!!」「メラニンなんて嫌い!!」と思いがちですが、紫外線から守ってくれていると思うと、ちょっと「ありがとう」って言いたくなりますね。
日焼けして痛そうにしているときの処置方法は?
曇っているからと油断していたら、急に晴れて日焼けしちゃった!!っていうこともあると思います。
私も何度もやりました。
真っ赤な肌は、見ているだけでも痛そう。
日焼けすると、ヒリヒリして痛いですよね。
日焼けはやけどと同じなので、まずは冷やしてあげるのがいいです。
濡れタオルを、5分ほど当てておくだけでも違いますよ。
熱いお風呂は入れません。ヒリヒリして痛すぎます!
かといって、冷水を浴びて風邪をひいてもいけませんよね。
オススメは、ぬるーい人肌程度のお湯。シャワーも水圧に気をつけないと痛いです。
よく泡立てたせっけんやボディソープで洗いますが、その時にスポンジやタオルでごしごし…も禁物!
てのひらに泡をとり、優しく優しく、なでるように洗ってあげてくださいね。
それすら刺激になり「痛い!」と言うようであれば、数日せっけんを中止してみましょう。
おしりだけせっけんで洗えば大丈夫です。
日焼けをする、ということは、それだけ外にいたということ。
しっかりと水分補給、お肌の保湿をしてくださいね。
肌に潤い(水分)があると、それだけ日焼けしにくいですよ。
親の化粧品だとかぶれることもありますので、子ども用のローション、クリームなどを塗ってあげてください。
もし、肌にブツブツができたりしてかゆがったら、皮膚科に連れていきましょう。
急激に強い日差しにあたると、日光過敏症を発症することがあります。
他にも、水ぶくれができたり、熱が出てしまったときなど、普段と様子が違う時は診察してもらうと安心できますね。
まとめ
子どもも大人も、紫外線をなるべく浴びないようにすることが大切なんだな、と感じます。
しっかり紫外線対策をして、上手に太陽とつきあっていきましょう。
子どもと一緒に、元気に楽しく外遊びができるといいですね。