読書感想文の書き方がわからなくて、苦手だったなぁ…
と子どもの頃を思い出す方もいらっしゃるかもしれませんね。
私も、読書感想文って苦手で…。
うわ、嫌だなぁっていう思いが、まず出てきます。
そうなんです。
こうやって文章書いてるくせに何言ってんのって感じですが、実は苦手。
どちらかと言えば…いえ、断然、読書感想画のほうが好きでした。
いつも提出期限ギリギリになって半泣きで本を選び、書いても書いても原稿用紙が埋まらないことに焦り、思いつく言葉ををそのまま書いて、文章の前後も全くまとまっていない状態でなんとか提出!ということを、繰り返していたのを思い出します。
早めに取りかかればいいのに、性懲りもなく毎年同じことをやっていましたので、私がどれほどメンドくさがり屋か、このエピソードでおわかりでしょう(笑)
読書感想文、今でも夏休みの宿題で出されますね。
「どうやって書いたらいいの?」なんて、お子さんから書き方を聞かれたことがある方もいらっしゃるのでは。
そんなときは、どのように教えたらいいでしょうか?
Contents
読書感想文の書き方 は?何を書いたらいいの?
本を読んでいて、面白いなぁ~と思ったり、感動して涙が止まらなくなったりしますか?
そんな本は、友だちに「この本読んでみてよ!こういう話でね、ここが面白いんだよ!」と伝えられるかと思います。
それを文章にして書いていくのですが、これが結構大変!
話すことはできても、いざ文章に、となると途端に止まってしまいます。
小学校低学年でも原稿用紙2枚は書きますから、最低でも600字程度は書かないといけないのです。
高学年だと3枚ですから1000文字~1200文字程度。
およそ倍に膨らみます。
この数字からも、ここが面白いんだよ!だけでは原稿用紙が埋まらないことに予想がつくかと思います。
じゃ、何を書けばいいの?
ですが、基本的に4つの部分に分けられます。
まずは短いお話を読んで、以下を参考にしながら試しに書いてみてはいかかでしょう?
1.この本を知ったきっかけ
感想文を書こうと思った本とは、どこで出会ったのでしょう。
本屋さんで目にして?お友だちから勧められて?
それとも、好きな作者さんでしょうか?
表紙が気になった、や、タイトルが面白そう、というのもアリですよ。
2.簡単に、あらすじを紹介してみよう
誰もが知っている、シンデレラを例にとってみましょう。
継母と姉にいじめられていた少女が、魔法使いの力でお城の舞踏会へ。
そこで王子と出会ったが、魔法が切れるので少女は慌てて家へと帰る。
王子は、少女が落としてしまったガラスの靴から本人を探しあて、結婚。
……みたいな感じでしょうか。
ここで大切なのは、簡潔に、ということと、自分の感想を挟まない、ということ。
なぜなら、次の部分で大いに語るからです。
3.この本のココを伝えたい!
ここが面白かった!これを伝えたい!ということを思う存分語りましょう。
なぜ面白いと思ったのか?なぜこの部分に惹かれたのか?なぜこんなにも感動したのか?
自分が感じたことを、文章にしてみましょう。
本の該当ページに付箋を貼るなどして、メモを残しておくとやりやすいです。
『桃太郎の活躍で、みんなを苦しめていた鬼がいなくなってスッキリした!』(桃太郎)とか、簡単でいいですよ。
『嘘ばかり言うから、本物の狼が村を襲った時に、男の子は信じてもらえなかった。男の子はちょっとしたイタズラのつもりだったんだろうけど…、嘘をついていると、人から信用してもらえなくなるんだな。』(オオカミ少年)とか。
自分が思ったことを、正直にメモに残しておきましょう。
4.これまでのまとめ
『オオカミとヤギが一緒にいると、本当ならヤギは食べられちゃうけど、二匹はとっても仲良しのお友だち。私もお友だちと仲良くしたいです。』(あらしのよるに)
小学校の低学年だと、この程度でいいと思います。
これが高学年になると、『オオカミとヤギが友だちとかありえない!』という感想も出てきそうですね。
それでいいんです。
自分がどう思ったのか、が大切ですよ。
本は全部読まないとダメ?
本を一冊読むのって、結構時間がかかります。
それこそ、私のように追い詰められた(笑)状態で書こうとすると、流し読みをしてしまいます。
そして、読むのも一回きり。
面白かった!この本で感想文を書こう!と張り切って書こうとしても、「あれ?どこが面白かったんだっけ?」となりかねません。
あらすじだけ、または、あとがきだけ読んで書いた、というツワモノもいますが、私には無理です。
読むのが面倒だ、というのも解るのですが、『どの部分に感動したのか』という、肝心な部分が書けません。
ここが面白かった!これを伝えたい!というメモを残すためにも、是非、全部読んでくださいね。
本を読むのがキライなの!本なんて読みたくない!
はい、私も嫌いでした。
だから、読みたくないー!という気持ちはよく分かります。
読んでいたのは、漫画ばっかり。
兄や従姉妹の影響でゲームも大好きで、マトモに読んでいた活字の本は、国語の教科書くらい(笑)
それくらい、本を読まない子どもでした。
でも、面白い本に出会ってから徐々に読むようになって…。
だから、今、本がキライでも大丈夫。
面白い本に出会えると、活字の本も自然と手に取るようになります。
好き嫌いはあると思いますが、いくつか紹介してみますね。
ぼくは王さま(王さまシリーズ)
…作:寺村輝夫
たまごが大好きな王さまのお話です。
小学3年生の頃は、このシリーズばかり読んでいました。
王さまらしくない王さまで、今思えば、あの自由さに惹かれたのかも。
一度読み終えてもまた読みたくなって、何度も図書室で借りて読んでいたのを覚えています。
にんぎょのいちごゼリー
…作:末吉暁子
南の海で暮らす、ゼリー作りが上手な人魚の女の子のお話。
あまりのおいしさに、船で大勢の人が押しかけてきたから…さあ大変!
作中に登場するゼリーが、とってもおいしそうで!あのゼリーを食べたいなぁって、ずっと思っていました。
あらしのよるに
…作:きむらゆういち
嵐の夜に出会ったオオカミのガブとヤギのメイ。
種族は違いますが、とっても仲良しですよね。
あの、ほのぼのとした仲の良さに癒されます。
第1作目は、国語の教科書にも採用されました。
このシリーズは大人が読んでも、くすっと笑えたり、涙が出てしまいます。
注文の多い料理店
…作:宮沢賢治
扉を開ける度に、何か注文されるんです。
それが示していたものは…?
最後の最後で、注文の意味が判って、ヒヤリ!
読み進めながら、ドキドキします。
教科書にも載っていましたので、読んだことのあるお父さん・お母さんは多いでしょう。
空色勾玉
…作:荻原規子
日本神話をモチーフにしたファンタジー小説です。
空色勾玉、白鳥異伝、薄紅天女の三部作ですが、この一冊でも充分読めますよ。
ただ、けっこうな厚さなので、ちょっと抵抗を感じるかもしれません。
また、ファンタジー小説なので、好き嫌いが分かれると思うのですが、私は好きです。
読んだ当時、世界神話や日本神話に興味があった時期で、本の世界観に浸れた記憶があります。
まとめ
読書感想文って難しいイメージがつきまといますが、『自分の好きな本を、読んだことのない人に紹介する』と考えると、ちょっと気分が楽になるんじゃないでしょうか。
長い本を読むのが嫌だったら、短いお話でもいいんです。
課題図書が面白くなかったら、自分が好きな本でもいいんです。
何の本を読んだのか、じゃなくて、自分の感じたことが書けているか、が大切。
感想文を書きたくなるくらい、心に残る…。
そんな本に出会えるといいですね。