私、会話の途中で舌がまわらずに、噛んでしまうことがあります。
舌がまわってないと気付いたときは意識してペースを落とすのですが、それでも「しゃしゅしょ」などは苦手だったりします。滑舌が悪いんですね。
滑舌が悪い人が話すと、「サ」「タ」「ラ」行が聞きとりにくいと言われます。 元々は放送業界だけで使用されていた言葉なので、昔の辞書には載っていないとか。
それを知って、自分の辞書（中学時代から愛用）を見ると、本当に載っていませんでした。今では一般的に知られていますね。
滑舌が悪いなぁと感じる人
滑舌で悩んでいる人は多く、有名な方でも「この人滑舌悪いなぁ～」と感じることがあります。
個人的には、黒柳徹子さん、安倍晋三首相が気になります……。
アカニンジャー役の西川俊介さん、鈴木福くんも悪いと言われますね。
ポルノグラフィティの岡野昭仁さん、ソナーポケットのｅｙｅｒｏｎさんも、ライブのＭＣ中に噛んでしまうようです。
黒柳徹子さん、以前は喋りかたが気になる、ということはあまり感じなかったのですが、先日、徹子の部屋を見て驚きました。
めちゃくちゃ聞きとりにくいんです！
なんで？とすごく不思議に思い、滑舌が悪くなる原因を調べてみました。
噛んでしまう原因について
舌の動きが悪い、口の開きかたに関係があります。
舌の位置は、口を閉じた状態で上あごにくっついているのが正しい状態です。いかがですか？
舌やその周囲の筋肉が弱くなると、舌が下がってしまう『低位舌（ていいぜつ）』となり、滑舌が悪くなる原因となることがあります。
また、話すことが苦手だとモゴモゴと話してしまい、「聞き取りにくい」となってしまうことも。この場合、指摘されると更に話すことが苦手となってしまい、『喋ることができない』という悪循環に陥ってしまうことも考えられます。
不正咬合（ふせいこうごう、上下の歯がきちんと噛み合っていない状態）、入れ歯などの歯科的な要因のほか、吃音（きつおん）や精神疾患、脳疾患からくることもあります。
沢山の原因がありますが、滑舌がよくなるというトレーニング方法もありますよ！
滑舌をよくする方法は？
まず、はっきりと発声する練習をしてみましょう。
きちんと発声するには、口の開き方と舌の使い方がカギとなります。
口と舌を鍛えるのに適した音は、「パ」「タ」「カ」です。
ちょっと恥ずかしいかもしれませんが、鏡の前で練習してみましょう。口をしっかりと開けて、舌の動きにも意識を向けてくださいね。
それぞれ、５回ずつ発声してみてください。ちょっとした時間にできますので、思いついた時にやってみるのもいいですね。
「アエイウエオアオ カケキクケコカコ サセシスセソサソ タテチツテトタト……」
これは私が学生時代、演劇部に所属していたときに毎日していた発声練習です。
延々とワ行まで続け、その後濁音（ガ、ザ、ダ、バ行）、半濁音（パ行）にいきます。
マ行は、一度口を閉じないとうまく発声できません。その動きを感じてみましょう。
ヤ行は「Ｙ」、ワ行は「Ｗ」の音を意識してみましょう。「ヤ」は「ィヤ」に近い音に「ワ」は「ゥワ」となります。
口をはっきりと動かすこと、舌の動きを意識しましょう。あせらず、ゆっくりでいいですよ。
早口言葉も、いいトレーニングになります。
「青巻紙赤巻紙黄巻紙」
「生麦生米生卵」
「となりの客はよく柿食う客だ」
「この竹垣に竹立てかけたのは竹立てかけたかったから竹立てかけた」
そして、歌舞伎の『外郎売（ういろううり）』。
歌舞伎十八番の一つですが、アナウンサーや声優など、声をお仕事にしていらっしゃる方がトレーニング時に使用しているものです。先日、久しぶりに娘の前で言ってみましたが、舌がまわらず何度か噛んでしまいました。
この『外郎売』、かなり長いです。ゆっくり読むと、恐らく１０分位はかかってしまうかと……。
ですが、この口上の中には早口言葉が沢山含まれていますので、トレーニングに適しています。
『低位舌』をなおそう！
低位舌だと滑舌が悪くなることがあると書きました。
この低位舌、歯並びが悪くなる、口呼吸になる、二重あごになるなど、いいことはありません！是非、舌の筋肉を鍛えて低位舌をなおしていきましょうね。
やり方は簡単です。
口を閉じたまま、右頬、上歯茎、左頬、舌歯茎と舌をぐるりと回します。ゆっくり１０回回したら、逆方向に回しましょう。これを、最低でも一日３回します。
この体操には、小顔効果もありますよ！ほうれい線にも効きますので、気長にのんびりやってみてはいかがでしょうか？
まとめ
滑舌をよくするには、普段ちょっと気をつけるといいことが沢山あります。
中でも、低位舌をなおす体操は滑舌だけでなく美容面でも効果がありますので、日々の習慣にしていけるといいですね。
滑舌がよくなると、今よりもきっと人との会話が楽しくなりますよ。コミュニケーションをスムーズにとることができると、もっともっと前向きになれそうです。
少しずつ、頑張ってみましょう！