暖かくなってくると、沢山のお花が出回りますね。
色鮮やかで、種類も豊富。寒い冬を越え力強く咲く花は、見ているだけで元気をもらえますし、庭に沢山咲いていると、ウキウキしてきますね。
これから、どんな花が開花していくのでしょう?
春に咲く花・花木の代表例
4月5月頃に見頃を迎える花の代表例にはどんなものがあるのでしょうか?
4月といえば、新生活のスタートを切る方も多いかと思います。
新しい環境で緊張の毎日。ヘコんでしまうこともあるでしょう。鬱々として、元気がでない時もあるかもしれません。
そんなとき、桜を見上げるとちょっと元気が出てきませんか?
桜は、日本人の好きな花のひとつ。そんな桜にも、沢山の種類があります。
寒い時期から咲きはじめる『寒桜』。
彼岸の頃に咲く『彼岸桜』。
日本に一番多く植えられている『ソメイヨシノ』。
ソメイヨシノが終わった後に咲く『八重桜』。
などなど、原種・園芸品種合わせて600種類を超えると言われています。
それぞれに花言葉もつけられていますが、桜全般の花言葉は『優れた美人』『純潔』『精神美』そして『淡白』。あっさりと散ってしまうところから、『淡白』とつけられたのでしょうか。
チューリップも咲くと、春が来たなぁ、と感じますね。
花びらの先がとがっているものや、まるいもの。ギザギザとフリンジの入ったものなど、花の形もさまざま。
色も、赤やピンク、黄色、ふ入りのものなど、沢山あります。見ていても飽きないですね。
庭に一本あるだけでも、春を感じるチューリップ。
チューリップ全般の花言葉は『思いやり』ですが、色ごとにも意味があります。
- 赤…『愛の告白』
- 白…『失われた愛』
- ピンク…『誠実な愛』
- 黄…『望みのない恋』
白いチューリップが好きで庭に植えているのですが、この花言葉を知ってショックを受けました…。
ですが英語では『purity(純粋)』という意味もあるそうです!いつまでも『純粋』な自分でいたいですね。
『立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花』
という言葉をご存じですか?
女性の美しさをあらわすものですが、牡丹の花が咲くと、圧倒されます。
一輪咲いているだけでも、存在感は抜群です。花も大きいですし、花びらが幾重にも重なり合う姿は美しく、見事としか言えません。原産地である中国では『花王』と呼ばれることも。
我が家の牡丹は、花の直径が20センチ程になったこともあります。まさに王様!
その牡丹と似ている芍薬は、花の宰相の意である『花相』と呼ばれます。
牡丹と違い、冬には地上部分が枯れてしまいますが、暖かくなってくると芽がちょこんと顔を出しますよ。
牡丹に比べると花びらの数が少なく、花の大きさも小ぶりで、スッキリとした印象を受けます。
この芍薬、牡丹の接ぎ木の土台として使われるそうです。二鉢あった我が家の牡丹、一鉢が芍薬になってしまいました。どちらの花も好きですが、ちょっと悲しかったです…。
牡丹の花言葉は、『風格』『富貴』『人見知り』。
芍薬の花言葉は、『恥じらい』『はにかみ』『謙遜』。
英語では、『compassion(思いやり)』という花言葉もあるそうですよ。
どっしりと構える牡丹に対し、少し控えめにたたずむ芍薬、といった感じでしょうか。
母の日にまつわる小ネタ
毎年、5月の第2日曜日が『母の日』とされ、お母さんにカーネーションを贈る風習があります。
1907年、アメリカに住む女性が、母の命日に白いカーネーションを教会で配ったことが始まりとされています。そして1914年、ウィルソン大統領が5月第2日曜日を『母に感謝する日』として記念日にしました。日本では、1949年頃から始まったそうです。
カーネーション全般の花言葉は、『無垢で深い愛』。お母さんの深い愛情を表すような言葉ですね。
チューリップの所でもご紹介しましたが、カーネーションも色によって花言葉が変わります。
“カーネーション=母の日のプレゼント”というイメージがありますが、色によっては不似合いなことも…。
- 赤…『母への愛』『deep love(深い愛)』
- ピンク…『女性の愛』『母の愛』『I’ll never forget you(あなたを決して忘れません)』
- 白…『純粋な愛』『私の愛は生きています』『sweet and lovely(かわいくて愛らしい)』
- 黄…『軽蔑』『rejection(拒絶、拒否)』
チューリップもカーネーションも、黄色のものはプレゼントしにくいですね。
プレゼントするときに気をつけることは?
贈る相手の情報やイメージをお花屋さんに伝えましょう。
その方は男性ですか?女性ですか?
年齢はいくつの方ですか?
どんな印象の方ですか?(優しい雰囲気、明るい、おとなしい…など)
お誕生日など、おめでたいことですか?
その方が好きな花など、入れて欲しい花はありますか?反対に、入れないで欲しい花は?
そして、予算は?
男性に、ピンクがメインの花束は微妙ですものね。逆に、女性にグリーン系の花束というのも、キリリとしすぎているかな、と思います。勿論、相手の好みにもよりますよ。
そして、お見舞いに鉢植えの花は厳禁!
『根付く』=『寝付く』
と言われますので、お見舞いの場合は切り花がいいでしょう。病室に花瓶がないことも考えられますので、カゴなどに入った状態のアレンジメントがいいかな、と思います。
今は『プリザーブドフラワー』というものも多く出回っています。
店頭で見るのはアレンジされた状態のものばかりですが、インターネットだと一本単位で買えるショップもありますよ。
特殊な加工済みですので、鮮やかな色を保ったままで長期保存が可能です。花粉が飛び散ることもありませんし、水やりの心配もありません。
手間がかかりませんので、忙しい方に向くのではないでしょうか。
まとめ
今ご紹介したお花の他にも、春は様々な花が咲き誇ります。
敷きつめると、青いじゅうたんのようになるネモフィラ。茨城県の国営ひたち海浜公園が有名ですね。スカイブルーの花色が、まるで空を歩いているかの気持ちにさせてくれそうです。
スイートピーはパステルカラーでかわいらしく、花束の中に入っていると思わず笑顔になります。豆の花と似ているのは、マメ科の植物だから。種ができたところを見たことはありますか?まるでマメのようですよ。
通年出回っていますが、ガーベラも春の花。細い茎の先に、小さなヒマワリのような花をつけます。 赤、白、黄やピンク、ふ入りなど色も豊富ですので、ガーベラだけで花束を作っても素敵です。
私ガーベラがとっても好きで、何鉢か購入したのですが、ことごとく枯らしてしまいました……。
花は、そこにあるだけで癒されます。日々の生活にお花を取り入れて、ニコニコで過ごしていけるといいですね。